誰かに教えたくなる蔵物語

   日本語   |    English

誰かに教えたくなる蔵物語

焼酎づくりに使うかめはほぼ創業当時のまま

 
江戸末期から続く古い蔵です。もろみの発酵や焼酎の熟成に使うかめはほとんど創業当時のままです。床に埋められているのでわかりにくいですが、深さは大人の背丈ぐらいあります。杜氏歴20年になるという油井聡さんは「もう替えがきかないんです」と説明しながら「実は一つ割っちゃいまして、相当しかられました」と苦笑い。今もかめの跡が残っています。
 
 

ヤマメ釣りにハマって球磨焼酎の杜氏に

 
その油井さんは変わった経歴の持ち主。勤務していたアパレルメーカーの転勤で人吉に来たはいいけど、やることがなくて始めたヤマメ釣りにハマります。入れ込みすぎて人吉に根を張ると決め「どうせならこの地域にしかない仕事をしよう」と深野酒蔵の門をたたきました。静岡県出身の油井さん。そういえば、700年の歴史を持つ相良藩も鎌倉幕府の命で遠江(現在の静岡県)から人吉に派遣されたことから始まります。不思議な縁を感じますね。

販売会イベント